空き家有効活用の宿泊施設、上士幌市街地で4月に2施設目がオープン
【上士幌】上士幌の中心市街地で4月1日、空き家を改修した宿泊施設としては2施設目となる「プラスベースかみしほろ2」(町東3線233)がオープンする。宿泊施設不足という課題を空き家の有効活用で解消する取り組みで、中心市街地活性化への波及も期待される。(大健太郎)
不動産賃貸業を営む日本トレランス合同会社(東京)代表社員の宮崎真一さん(42)が整備する。
2022年に1施設目を整備し、同施設で23年中、東京や大阪などを中心に約200人の利用があった。特に、町内の大型イベント時に来場者から中心市街地に泊まる場所がないとの声があった。
ファミリー層や個人事業主、インバウンド(訪日外国人旅行者)を中心とした新たな需要も見込めることから、2施設目の整備を判断した。
新たにオープンする施設は、築42年の木造平屋家屋(55平方メートル、2LDK)を改修。コンビニや飲食店、町ふれあいプラザ浴場まで徒歩数分と立地に優れる。「宿泊客が食事や買い物もすることで、中心市街地の活性化につながる」(宮崎さん)との期待もある。
好きなものを大切にするイギリス文化と日本の和の融合をコンセプトに、アンティークな家具を配置。リビングやキッチン、家電、Wi-Fi(ワイファイ)なども完備する。
チェックインは午後3時から、チェックアウトは午前10時。宿泊料金は1人1泊6800円から(時期によって変動)。最大4人まで同時に宿泊できる。
宮崎さんは「都会とは違う非日常を堪能し、町の雰囲気や自然にも心を和ませて」と話している。
問い合わせはEメール(nihon.tolerance@gmail.com)で。
空き家有効活用の宿泊施設、上士幌市街地で4月に2施設目がオープン