野外フェス今夏こそ 緑ケ丘公園「騒音」断念の柏葉高生
十勝管内3校の軽音楽部に所属する高校生有志が、「とかち高校軽音楽振興会トカチューン」を24日に設立する。同日に帯広市内の旧長崎屋帯広店2階でキックオフイベントとなるライブを開催し、8月には野外音楽フェスを計画している。生徒たちは「青春時代を十勝で過ごせて良かったと思ってもらえるように活動していきたい」と意気込んでいる。(津田恭平)
トカチューンを立ち上げるのは帯広柏葉高2年の石川裕大さん(17)、土谷祥大さん(17)、同1年の森本真吏さん(15)、帯広大谷高2年の吉田栞菜さん(16)、幕別清陵高2年の鈴木ひまりさん(17)の5人。代表は石川さんが務める。
石川さんと土谷さんは昨年、普段接点がない他校やバンド活動をしている他の高校生と音楽演奏を通じて交流することで、新たなつながりの創出を目指し、帯広市緑ケ丘公園内のグリーンステージで野外音楽フェスを開催することを企画した。だが、市から騒音を理由にステージの使用を認めてもらえず断念した。
それでもグリーンステージでの開催に対する思いは強く、他校の生徒と協力して団体を設立し、理解を得るために近隣住民への説明会やアンケートなどを実施していくことにした。学校の垣根を越えたライブや野外フェスの開催のほか、バンドを組みたくてもメンバーがいない人同士をつなげるバンド結成の応援なども行っていく予定。
24日のキックオフライブには、3校と帯広三条、音更、上士幌、帯広北、星槎国際高校帯広学習センターの計8校から11バンドが出演する。時間は午後3時~同5時。入場無料。石川さんは「トカチューンの活動を皆さんに周知する旗揚げのイベント。楽しいと思ってくれる人が多いライブにしたい」と話している。
活動内容やライブの詳細などはトカチューンのインスタグラムに掲載している。