日高山脈の魅力を冊子と動画で発信 完成へ着々と
【芽室】十勝・日高山脈観光連携協議会(会長・手島旭芽室町長)は、日高山脈の魅力発信を目的に冊子と動画の制作を進めている。10月16日から22日にかけて、十勝管内で日高山脈に関わる仕事や生活をしている6人が「暮らしを通じた日高山脈の良さ」をテーマにインタビューを受け、思いを語った。(及川雅敦通信員)
同協議会は日高山脈がまたがる管内6市町村(帯広、清水、芽室、中札内、大樹、広尾)で構成。冊子と動画は一般社団法人ドット道東が同協議会の委託を受け、制作している。
芽室町内で農業を営む高野竜二さんも取材を受けた一人。高野さんは大学から東京へ進学し、社会人になってからニュージーランドでハイキングツアーのガイド経験を持つ。
同16日の取材で高野さんは、ニュージーランドで、豊かな自然の中で住民が遊びながら自然の中の遊び場を生み出していく様子を目の当たりにし、「地元へ帰ってきて山への関心が高まり、美生川などで泳ぐなど、遊べる場所を自ら探すようになった」と述べた。
また「同国では自転車文化が盛ん」なことから「芽室町でもトレイルコースがあったら楽しいのでは」と夢を語り、「都会にはない自然に囲まれ、生活基盤をつくりながら生きられることが幸せ」と結んだ。
制作に携わるドット道東の野澤一盛専務理事は「冊子を見て、まずは地域の方に共感や、山脈の良さへの再発見をしてもらえたら」と話した。
冊子と動画は来年1月に、日高山脈の国立公園化キックオフイベントで公開予定。