帯広市で交通事故死ゼロ300日達成 約半世紀で初めて
帯広市内の死亡交通事故ゼロの日数が24日で、1974年の統計開始以降、初めて300日を達成した。市交通安全推進委員連絡協議会(塚田茂男会長)が、北海道交通安全推進委員会から表彰を受け、25日に市役所で伝達式が行われた。
同協議会は市内町内会の交通安全担当の役員で構成され、通学路などの安全確保に努めている。市内の死亡交通事故ゼロは、2022年9月27日から続いている。これまでの最長は12年8月27日までの259日だった。
伝達式では、十勝地区交通安全推進協議会の小原由佳副会長(十勝総合振興局保健環境部くらし・子育て担当部長)が、塚田会長に表彰状を手渡した。
塚田会長は「大樹町で大きな事故が発生したのは大変残念だが、市では関係機関・団体の努力と市民の意識が少しずつ高まったおかげで300日を達成できた」と語った。その上で、「きょうを通過点とし、今後も啓発活動を推進していきたい」と述べた。
小原副会長は「協議会や市の皆さんの積極的な交通安全運動が実を結んだ。十勝管内の交通事故は前年同期と比べて増え、飲酒運転の検挙も増えている。一人一人の安全意識の高揚には皆さんの力が不可欠」と話した。
現在継続している十勝管内の交通事故死ゼロ記録(24日現在)は、上士幌町の3600日が最長。道内の人口10万人以上の9市では、苫小牧、函館、小樽の3市でも300日以上続いている。(津田恭平)