社風の相性診断はAIで! 帯広市が求人企業マッチングに導入
帯広市は、運営する求職者と求人企業のマッチングシステム「ビズロケとかち」に、社風との相性をAI(人工知能)が診断する適性検査機能を導入する。求職者がスキルや経験と違う観点で自分に合う企業を知り、入社後のミスマッチをなくすのが狙い。企業向けに採用支援ツールを提供するミツカリ(東京)と業務連携し、来年3月まで試験的に行う。
ビズロケ-は、十勝管内で採用活動を行う企業が登録できる。求職者が設定した職種や勤務地などの希望条件を見て求人企業がスカウトメールを送り、求職者も気になる企業のページにリアクションができる。
14日以降、登録企業の社員に適正検査を実施してもらい社風を分析。一定程度のデータが集まり次第、求職者が適正検査を受けられるようにし、検査結果と社風や人間関係の相性のマッチング度が高い企業を提示する。企業には相性の良い求職者情報が送られ、双方向のやりとりの促進と就職後の定着率、満足度の向上が期待される。
同社が提供する適正検査のサービスは4500社以上に導入され、主に企業が求職者との相性を確認し、採用やマネジメントに活用されている。自治体での活用は帯広市が初めて。実証試験を通して、求職者の企業選びでの活用の可能性を検証する。市は無償でサービス提供を受け、次年度以降のビズロケ運用の検討材料とする。
市商業労働課は、「性格や資質が会社に合うかを見ることで、マッチングがより活発になれば」としている。(大海雪乃)
<ビズロケとかち>
前身の「ジョブ・ジョブとかち」をリニューアルして2020年4月から、帯広市が本格運用。13日現在、企業319社、求職者390人が登録。企業・求職者とも利用無料。