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「十勝」ナンバー、デザインを全国公募へ 十勝町村会

デザインを全国公募する十勝ナンバーのイメージ。既に導入されている知床や苫小牧のように「地域らしさ」を表した案を募る

 自動車用ナンバープレートなどに地域名を表示するご当地ナンバー制度で、国土交通省に「十勝」の導入を申請している十勝町村会(会長・竹中貢上士幌町長)は、図柄のデザインを全国から公募する準備を進めている。「十勝らしさ」のイメージが要件で、6~7月とみられる同省の新ナンバー名決定後、募集に入る計画でいる。(安田義教)

 管内18町村の首長でつくる同会は、現在の「帯広」に代わる「十勝」ナンバーの導入を発案し、住民の意向調査を経て同省に導入を申し込んだ。早ければ2025年5月ごろから新ナンバーの交付が始まる。

 新ナンバーでは図柄入り(カラーまたはモノトーン)を選ぶことができる。選定方法については18町村の担当者らが検討し、デザイン案は全国で公募すると決めた。図案の要件は「十勝の観光資源や名産品、景観など『十勝らしさ』をイメージできるもの」で、地域の人が車両に付けて愛着や喜びを感じ、地域振興などにつながるデザインを募る。同省が新ナンバーの地域名に「十勝」を正式決定次第、インターネットなどを通じてPRする。

 応募は1人3点まで。管内の町村や観光・運輸、デザインの関係者らでつくる選考委員会が5点程度に絞り込み、10月ごろに地域住民による「人気投票」を実施する。その結果を踏まえて最優秀賞1点(賞金10万円)を決定し、12月には国交省へ提案デザインとして申し込む。

 20年に道内で初めて導入されたご当地ナンバーでも、図柄を全国公募しており、「知床」は178点、「苫小牧」には92点の応募があった。同会は「十勝ナンバーの導入は地域の魅力発信が目的で、デザインの公募や投票、発表という一つ一つが十勝の発信につながる。地域名決定後すぐに動き出せるようにしたい」とし、150点の応募を目標に掲げる。

 ご当地ナンバーは一定のまとまりのある市町村など基準を満たした地域に対して、国交省が表示を認める制度。十勝ナンバーの導入対象は帯広市を除く18町村で、25年5月ごろから交付が始まれば、町村部では新規や移転などの登録時に合わせて新ナンバーに順次交換される。

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