自画像公募展「二十歳の輪郭」最優秀賞に出口さん
【中札内】六花亭(帯広)主催による自画像コンクール「二十歳の輪郭(はたちのりんかく)」の審査が4月26日に行われ、最優秀賞に滋賀県の出口真衣さん(成安造形大学)の作品「余熱」が選ばれた。全応募作品は六花亭アートヴィレッジ中札内美術村「北の大地美術館」(中札内村)で、10月22日まで展示される。(斉藤さゆり通信員)
同コンクールは20歳を迎える若者を対象に、「自画像を描くことで自己と向き合ってほしい」との願いから2012年に始まり、12回目。今年は03年4月2日~04年4月1日生まれが対象で、これまでで最多の231点の応募があった。
世田谷美術館(東京)の酒井忠康館長(81)、川崎市岡本太郎美術館の土方明司館長(62)が審査し、最優秀賞のほか優秀賞2点、入賞19点を選んだ。
酒井館長は山口さんの作品を「スピード化時代の現代に対する不安と当てにできない将来への希望を上手にキャッチしている。これまでの定型化された表現にとらわれない作品」と評価。全体の講評として土方館長は「全体のレベルは高い。自分と真摯(しんし)に向き合おうとする姿勢がどの作品からも伝わってくる。今年は例年を超える多くの応募があり、審査する者としては非常にうれしい」と述べた。
受賞作品は六花亭のホームページでも公開している。
その他の受賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=今川嵩翔(京都)滝田美絵(北海道)
▽入賞=村上明日香(京都)星日砂子(東京)中島颯希 (同)杉山留菜(神奈川)水除瑠花(新潟)阿部真歩(北海道)村田澄霞(広島)福井美優(北海道)中屋太佑(同)沖田玲花(京都)大濱孝太郎(同)川井彩奈(北海道)三浦菜々美(千葉)田中颯馬(東京)松山凜(宮城)村山泰正(北海道)今井大貴(熊本)山中星砂(神奈川)藤村月之(愛知)