インデアンカレー、幻のスパ復活 ふじもり本店 33年前には注文追いつかず中止
藤森商会(帯広市、藤森康容社長)が展開する人気カレーショップ「インデアン」で33年前、一瞬だけ提供された幻のメニュー「インデアンカレースパゲティ」が、同じグループのふじもり本店(帯広市西2南11)で復活、9月のリニューアルオープンに合わせ、定番メニューとして提供されている。
藤森社長によると、カレースパは1989年、インデアン4店目となる西21条店のオープンに合わせ開発した店舗限定の新メニューだった。専用の機器を導入するなど力を入れて臨んだが、開店当日から多くの人が来店したため、オペレーション的にさばききれなくなり、数食の提供で中止。関係者からは「幻のメニュー」とも言われていた。
ふじもり本店では原材料価格の高騰などもあり、空調設備更新工事に伴う臨時休業(9月9~15日)に合わせ、今年2月から大幅なメニューの見直しを進めてきた。藤森社長が父・裕康会長から聞いていた“幻のメニュー”の提供を提案。須藤雄二料理長(54)が快諾し、再現へ試作を重ねた。
以前から同店でインデアンカレーを提供していたが、今回はスパをはじめメニュー数を大幅に増強。須藤料理長は「自慢のルーに絡みやすいよう、麺は味付けし炒めている。当時の味を知る前料理長からも認めてもらった」と説明。藤森社長も「宣伝していないが、1日2桁の注文がある」とする。値段は748円。
同店では、今回の改装に合わせ、天ぷらやいくら丼などがついた「新味楽御膳」(2420円)など全体の3割以上のメニューを見直し、喫煙ルームも新装した。火曜定休。(佐藤いづみ)