新得の秋の味覚味わう しんそば祭り コロナ対策で時間ごとに定員
【新得】新得町の秋の味覚を味わう第19回しんとく新そば祭り(実行委主催)が25日、町保健福祉センターなごみ前駐車場で開かれた。コロナ禍で3年ぶりの開催。感染拡大防止のため、時間帯別に入場者数に定員を設けて初めて行われ、来場者は晴天の下で新そばをじっくりと味わった。
完全予約制で約1100人が来場。会場では、町内のそば店やそば打ち愛好者団体など5店舗が出店。シンプルにそばを味わうかけそばや、大きなエビの天ぷらが載った大エビ天そばなどが提供された。
新得そばの館で出店した新得物産の合田一昭社長は「今年は収穫時期の朝晩が冷え込み、品質、収量ともに良いソバができた」と太鼓判を押す。札幌から訪れた会社員阿部裕治さん(56)は、千歳市に住む義母の佐藤カヲルさん(80)らと来場した。「例年、新そばを食べるのを楽しみにしているが、道内の他の地域は新そばのイベントが中止で初めて新得の祭りに来た。枝豆とコーンのかき揚げそばはおいしい」と笑顔で話していた。(平田幸嗣)