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「ヒグマ出没」アテンションプリーズ 十勝総合振興局がJAL東京便で注意喚起

 十勝総合振興局は20日から、日本航空(JAL)のとかち帯広空港発着の帯広-東京(羽田)線で、「ヒグマ注意喚起アナウンス」を始める。夏休み期間を迎え、観光をはじめ、登山やキャンプなどの野外活動に訪れる来道者に「北海道に生息するヒグマ」の危険性を認識してもらい、人身事故の防止につなげていきたい考えだ。

 JAL北海道支社帯広支店が協力。機内アナウンスは、「現在、道内全域にヒグマの出没が多数報告されている。訪問自治体などのヒグマ出没情報を確認し、野山では単独行動を避け、鈴や笛などで音を出しながら歩くなどの注意を」とする内容。8月31日まで実施する。

 道によると、2021年度のヒグマ人身事故は過去最多の8件。同年7月にはオホーツク管内滝上町で、横浜市在住の女性がヒグマに襲われて死亡した。道外在住者も事故に巻き込まれる一方で、十勝管内は今後、日高山脈襟裳国定公園の国立公園指定も控えていることもあり、来道者にヒグマへの注意喚起を進めることにした。

 同局では、「ヒグマ人身事故を防ぐためには、人間側がヒグマの生態を正しく知り、適切な対応を取ることが極めて重要」(環境生活課)と強調。来道者には「アナウンスを通じて、ヒグマの存在を意識していただき、関心を持ってもらえれば」としている。
(松岡秀宜)

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