水揚げ低調も2年連続の黒字 大樹漁協総会
【大樹】大樹漁協(神山久典組合長、正組合員72人)の通常総会が5日、大樹町漁業センターで開かれ、2021年度の事業報告を承認した。21年度は海洋環境の変化に赤潮が追い打ちをかけ、販売取扱高は前年度比14・6%減の4億9600万円にとどまり、昭和50年代以降では最低となった。ただ、赤潮被害見舞金などで2000万円の当期剰余金を確保した。
赤潮により秋サケ、シシャモ、毛ガニ、ツブなど主要魚種は軒並み厳しい結果に。主力の秋サケは水揚げ量が25%減の239トン、金額は10%減の1億9500万円だった。
一方、赤潮見舞金などの特別収入に加え、管理費の節約や特別販売手数料(3%)などで2年連続の黒字決算となった。神山組合長は「特別販売手数料に対する組合員個々の協力に感謝したい」と述べた。
総会には代理・書面出席を含む50人が参加。酒森正人町長らが来賓として出席した。
総会に先立ち功労者として岡島勉氏、杉森雅司氏、須藤雄二氏、小笠原貴賢氏(以上表彰状)、岡嶋英樹氏、花川栄二氏(以上感謝状)を表彰した。(能勢雄太郎)
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