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福祉拠点のブックカフェ&バー「Sen」4月オープン

「Sen」の店内で「福祉関係者などが集まる場になれば」と話す小川代表


 障害者福祉や子育て関連の専門書などが並ぶブックカフェ&バー「Sen(せん)」(帯広市西16南5ノ24)が4月1日にオープンする。運営する一般社団法人青鳥舎(帯広)の小川洋輝代表(36)は「福祉分野を支えている人たちなどが気軽に訪れ、情報や悩みを共有する交流拠点にしたい」と話している。

 障害者自身が働く事業所ではなく、店員は小川代表のみ。小川代表は「福祉支援者による、支援者などのためのブックカフェ&バー。夜間営業も含め、全国的にも珍しい試みでは」としている。

 同法人は2012年発足。発達に特性のある子らを受け入れる放課後支援施設「ことのは」(帯広)、「おとのは」(音更)を運営している。拠点となる店の営業は数年前から構想し、準備を進めていた。

 店舗は飲食店が以前入っていた建物の1階を活用し、床面積は約50平方メートル。小川代表が所有している福祉関連を主とした専門書や漫画など約600冊を自由に読んだり、購入したりすることができる。店内は11席で、無料Wi-Fi(ワイファイ)を整備した。

 営業時間は午後7時から同11時半まで。不定休。コーヒーやソフトドリンク、アルコール飲料、ホットサンド、ピザトーストなどを300~350円で販売する予定だ。ビールやワインなどは、障害者が関わった商品を置くことを検討している。

 同法人施設を利用する児童たちがデザインした缶バッジやトートバッグなども販売。売り上げの一部は福祉施設や学校に寄付する。

 世界自閉症啓発デーや発達障害啓発週間にちなみ、4月1~8日はコーヒーを100円で提供し、発達障害などに関するリーフレットを配布する。

 店名「Sen」には、人と人とを結ぶ「線」などの意味を込めた。小川代表は「一般の方もぜひ足を運んでほしい。来店することで『また明日も笑顔で頑張ろう』と充電できるような場になれば」と話し、「将来的には支援者による組織づくりにつなげたい」と期待を寄せている。

 インスタグラム「book_cafebar_sen」で情報を発信している。問い合わせは小川代表(090・9755・6179)へ。(松村智裕)

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  • 店内に並ぶ本の数々

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    カフェの外観

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