「マスクを着けられない理由があります」 意思表示アイテム配布 音更町
【音更】「マスクを着けられない理由(わけ)があります」-。コロナ禍の中で音更町は、マスク着用が難しいことを意思表示する装身具の配布を始めた。犬のイラストと「マスクをつけられません」の文字が書かれた缶バッジ、ワッペンキーホルダー、カードの3点1セット。希望町民に無料で配っている。
新型コロナウイルスの感染防止のためにマスク着用は新しい生活様式の一つになっている。その一方で、障害や皮膚の病気、呼吸器疾患、感覚過敏などさまざまな理由でマスクを着けられない人たちもいる。
町は昨年12月の町議会定例会で25万円の経費を今年度一般会計補正予算に計上し、マスク着用困難の意思表示アイテムを作製した。
大きさは缶バッジが直径4・5センチ、ワッペンキーホルダーが直径5センチ、カードは名刺サイズ。全国的に展開している「わけがありますくプロジェクト」から無料提供されたデザインを使用した。
それぞれ、赤い×マークが付いたマスクを手にする犬のイラストと「マスクをつけられません」などの文字を配した。カードはホルダーに入れて首からぶら下げて使えるようになっている。
町保健福祉部保健課は「マスクを着けられないことで厳しい視線を向けられたり、誤解を招いてしまうこともあると思うので、ぜひアイテムを使ってほしい」と話している。
町は100セットを用意し、町保健センター(新通8)、町役場福祉課(元町2)、木野支所(木野大通西6)で配布している。問い合わせは町保健センター内の町保健課(0155・42・2712)へ。(内形勝也)