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「ピカピカの楽器で喜んで」 市内中学校に800万円分を寄贈 山田機械工業

新品のテナーサックスを前に、感謝状を手にする山田社長(左)と米沢市長

 「ピカピカの楽器で、子どもたちに喜んでほしい」-。部活動の楽器の老朽化が課題となる帯広市内の中学校に、民間からの寄付が相次いでいる。2日に市内の山田機械工業(山田康太社長)が、6校に計約800万円分の楽器を寄付した。創立90周年事業として、高額で市の予算が付きにくい楽器をそろえた。

 同社が寄付したのは、ホルン、チューバ、バリトンサックスなど14台。市教委が吹奏楽部のある中学校10校に聞き取り調査を行い、同社の意向も踏まえて、更新の緊急性が高い6校(第一中、第二中、第八中、大空中、南町中、西陵中)に配分した。

 創立90周年を期に市への恩返しを考えていたところ、市内中学校の楽器が近隣自治体と比べても老朽化していることを10月の十勝毎日新聞の記事で知ったという。同じく記事を見た市内のすしの久田も創業50周年事業として、6日にトロンボーンなど計5台(計約100万円)を中学校4校に贈る。

 2日に市役所で開かれた山田機械工業の贈呈式では、7月に社長に就任した山田社長が「企業へのあいさつ回りで、人手不足の声をよく聞いた。地域の若い人たちに響く活動をしたかった」と説明。米沢則寿市長は「楽器は値が張る上、一つの部活動にたくさんの予算を持っていきづらい。われわれもやりきれなさを抱えながら予算を議論してきた」と述べ、「立派な楽器をいただき、本当にありがたい。不公平感なく配分できたのは良かった」と感謝した。

 同席した西陵中の福田茂校長は「新しい楽器で、吹奏楽部員たちはさらに上を目指せる」と話した。(高田晃太郎)

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