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池田高美術・書道部がコラボ 十勝ワインに「寅」のラベル

来年の干支にちなんだラベルを貼った十勝ワインを紹介する(前列左から時計回りで)美術部の佐藤部長、書道部の吉田さん、前田さん、賀集さん、吉川部長

 【池田】町内の丸信新津商店(新津雅弘社長)は1日、来年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだラベルを貼った十勝ワインを発売した。今年は池田高校の美術部(佐藤あやね部長、部員7人)と書道部(吉川ののか部長、部員4人)が初めて“コラボレーション”。デザイン、筆字とも独創性や力強さを感じる仕上がりとなっている。

 同店が高校生の地域貢献の機会として企画。2012年の干支(辰=たつ)に始まり、今回で11年目となる。同店の新津いづみ取締役が「ラベルに筆字も足してもらえたら」と思案していたところ、高校側の協力でコラボが実現した。

 ラベルのデザインは昨年に続いて3年の佐藤部長(18)が担当。虎の目元に焦点を当てて「目力」を強調したほか、ワインが赤・白の2種類あることから片目の色を赤、もう片方を緑に色分けする工夫も施した。色鉛筆とコピックペンを併用して約20色で描いた。

 佐藤部長は「目元の模様を描く作業が大変だったが、とても良い経験になった」と振り返り、美術部顧問の佐藤満教諭は「目の色を描き分ける発想はまさに本人のセンス」と評価する。

 ラベルの筆字については、2年の吉川部長(17)と賀集凜さん(16)、1年の前田郁愛(あやな)さん(16)と吉田圭杜(けいと)さん(15)が揮毫(きごう)。4人で1画ずつ書き足していき、11画ある寅の字を完成させた。納得いくまで20回ほど書き直したといい、吉川部長は「(美術部の)イラストも参考にして迫力ある筆字に仕上げた。時間をかけた分、チームワークも高まった」とし、前田さんは「上手に書けたと思う。こうして商品に採用されたことはうれしい」と笑顔を見せる。

 干支ラベルは、十勝ワイン「セイオロサム」の赤と白に貼り、1本(720ミリリットル、アルコール度12%)2434円で販売。赤・白とも60本を用意している。新津取締役は「毎年楽しみに待っているお客さんも多く、お歳暮として選ばれやすい。生徒たちの力作を見ながらワインの味を楽しんでほしい」とPRしている。問い合わせは同店(015・572・2065)へ。(小縣大輝)

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