延期のイベント再開 緊急宣言明け 初の週末
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除されて初の週末となった26日、十勝管内は青空が広がり、各地でイベントが催された。主催者は参加人数を絞るなど感染症対策に留意、住民サイドも「密」を避ける傾向が続き、コロナ前のにぎわいが復活するのには、まだしばらくはかかりそうだ。
草をかき分け 河川敷ごみ拾い 札内川
「第21回クリーンウォークとかちin札内川」(実行委主催)が26日、帯広市内の札内川河川敷で開催された。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、実行委のみの参加に絞った。参加者は火ばさみを手に家庭ごみなどを拾い集めた。
札内川の自然環境保護を目的に、自然保護団体、企業、自治体などから参加者を集め、清掃活動を実施している。当初は5月中旬に予定、新型コロナを考慮して延期していた。
例年なら400人規模のイベントだが、この日は約50人に縮小。参加者は愛国大橋の左岸側を約1時間半かけて移動し、ごみを集めた。バーベキューの残骸とみられる焼き台の網、段ボール、大きい物では自転車も捨てられていた。
実行委員長の伊豆倉米郎さんは「例年より1カ月遅い開催となり、草が伸びて、ごみを見つけるのに苦労した。今後も毎年欠かさず活動を継続したい」と話していた。(本田龍之介)
暑さ吹き飛ぶビアガーデン 大樹の和牛道
○大樹町内では26日午前11時から「ビアガーデン」が催され、来場者は乾いたのどを冷たいビールで潤していた。
地場産の黒毛和牛の牛肉を販売する「和牛道」(町西本通26、保志亮輔社長)が、店舗西側スペースで企画。町内のシンガー・ソングライター万里慧さんのライブやミニ縁日も開かれた。
全体的に客足は鈍かったが、来場者はビールと焼き肉を存分に楽しんでいた。オホーツク管内佐呂間町から訪れた男性(44)は「屋外で飲むビールと焼き肉はうまい。気分は爽快」と話していた。(松村智裕)