拓バス60周年記念 東北海道いすずがミニチュア模型のバスを寄贈
東北海道いすゞ自動車(帯広市、高薄宏徳社長)は22日、北海道拓殖バス(音更町、中木基博社長)の創業60周年に合わせて製造した路線バスのミニチュア模型(32分の1スケール)を同社に寄贈した。車両、模型ともに同社発足時のデザインを忠実に再現した。
北海道拓殖バスは1961年1月に創業。同社は周年記念事業として、約2年前に東北海道いすゞ自動車に新車の路線バス1台を注文。両社は、創業時に走っていた赤と白を基調とした当時の車体の写真を参考にしながら、デザインや内部の機能などを協議した。
車両は、東北海道いすゞ自動車の車両などを製造するジェイ・バス(本社石川県)の宇都宮工場(栃木県)で完成し、今年1月から路線バスとして使われている。車内にはスマートフォンなどを充電できるUSBポートも取り付けている。
東北海道いすゞ自動車は、コロナ禍もあり周年の記念行事が一部中止になった北海道拓殖バスに祝意を伝えようと、ミニチュア模型制作を企画、東京の業者に依頼した。完成した模型は車両前方のミラーやワイパーなども外付けし、本物に近づけた。
この日は東北海道いすゞ自動車の役員・社員が北海道拓殖バス本社を訪れ、模型を手渡した。坂東一良取締役常務執行役員は「今回の路線バスはまさにオーダーメードで作ったもの」と強調。中木社長は「車内で充電できるのはお客さまからも好評。模型は本社玄関に飾りたい」と話していた。(本田龍之介)