帯広の曽根さんが人材育成プログラムを展開 6日にオンラインイベント
人材育成プログラムを展開する「Cultura(クルトゥーラ)」(帯広)の曽根裕恵さん(36)は、幼少期から大人までの人間性を育むプログラムを提供する事業を本格的に始めた。6日午後2時からは写真家を招いたオンラインイベント「Fureru Talk」も開催予定で、「自分の生き方について考える機会を与えたい」と参加を呼び掛けている。
曽根さんは大樹町出身。星野リゾート(本社長野県)勤務を経て2009年から2年間、青年海外協力隊としてアフリカのウガンダに派遣された。帰国後、開発援助だけでは限界があり、自分で解決する力が必要と気付いた。
「教育」に着目し、起業を模索する中、浦幌町の地域おこし協力隊で地元の魅力を感じてもらう教育に携わりヒントを得た。15年からはファームノート(帯広)に勤務し、酪農家向けのシステム開発に携わり、1次産業に従事する人の「人間力の高さ」を感じた。昨年7月に自分らしく生きるためのプログラムを提供する個人事業を立ち上げた。
「Cultura」はラテン語で「耕す」という意味。「一人一人の心を耕して自分らしく生き生きと生きる人々であふれる社会」を目指す。
主な事業は子ども向けと大人向けの2本柱で展開する。子ども向けは親子で参加する日帰りプログラムで、自己肯定感を育むイベントなどを開催する。動物や自然と触れ合う体験活動を盛り込む。大人向けは中学生以上の学生らを対象に、さまざまな大人と出会い、生き方を学ぶプログラムを提供する。軌道に乗れば毎週事業を実施していきたい考え。
6日は家畜写真家の瀧見明花里さん(札幌)を招き、オンラインで家畜動物の魅力や自身の生き方について講演する。参加費は社会人2500円、学生2000円。
参加申し込みは5日までサイト(https://furerutalk-0606.peatix.com/)で受け付ける。(川野遼介)