トランポリン障害者向け教室「ポレポレクラス」の8人が各級バッジテスト合格
十勝総合型スポーツクラブ「フーニ」(幕別町札内共栄町172、稗田道也クラブマネジャー)の障害者向け教室「ポレポレクラス」の8人が、トランポリンの各級のバッジテスト(日本体操協会主催)に合格した。指導員の清野真知さんは「みんな可能性がある。仲間に囲まれて自分らしくできた」と喜んでいる。
同テストは最も簡単な5級から難易度の高い1級まであり、各級で決められた10個の技に連続して挑む。同クラブがある施設で3月7日に行われたバッジテストでは、5級から2級を実施。緊張感ある中でも、それぞれが実力を発揮した。
今回の最上級2級に挑んだ山中大吾(帯翔陽中3年)は「継続は力なり」をモットーに競技歴は7年。とにかく楽しみながら練習を積むことで、合格をつかんだ。理解ある仲間がいる環境に安心感もあり、今後も競技を続けるつもりだ。
工藤侑摩(帯広聾学校中等部1年)は、4級と3級に同時に合格。指導者や保護者が声で伝えにくい動きは、仲間の演技や技の動画から学び続けた。水泳競技や学校の陸上部とも並行して努力を積み、昇級を果たした。
3級に合格した紺野泰義(ひろみち、札内東中1年)は完璧な跳躍。今までは緊張でテストに挑戦できないこともあったが、今回は当日に奮い立った。すでに1級の技をこなすレベルにある。今後は宙返りとバク転も視野に練習する。
同じく3級合格の昆弓月(ゆづき、中札内高等養護学校幕別分校3年)は、腰から落ち反転して腹で落ちる動きに苦手意識があったが、つながりを考え過ぎないことで克服。これからも楽しみながら体幹を鍛えていく。
4級に合格した山崎樹(いつき、札内北小5年)は目標を立てて練習をこなし、若林進(26)は最後のポーズに注力した。眞野(しんの)陽太(札内北小5年)はひねる動きを磨き、大林優月(ゆづき、札内南小同)は仲間の動画を繰り返し見て5級に合格した。
指導を続ける清野さんは、「このクラスでの活動を学校の先生が目にすれば、違った一面が見えると思う。学校では前に出ることがなくても、ここではリーダーを担う人もいる。自分で(才能に)ふたすることなくいろいろなことにチャレンジしてほしい」と、期待を込めた。(新井拓海)