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プロコムから2作品が入賞 パッケージデザインコンテスト

社内2チームの同時受賞を喜ぶ(左から)関向代表、羽生さん、前田さん、前川さん

 独創的な商品包装を表彰する「パッケージデザインコンテスト北海道2020」で、プロコム北海道(帯広市、関向樹志代表)の羽生(はにゅう)圭一さん(45)がグランプリを獲得した。商品の柔らかいイメージを、温かい色を使って表現した。同社の前川良二さん(44)と前田桃子さん(27)のペアも3位相当の優秀賞に輝き、同社は3人の同時入賞を喜んでいる。

 道経済産業局が主催し、2015年から開催。応募233作品の中から優れた7作品を選び、グランプリ、準グランプリ各1点、優秀賞5点を選んだ。

 羽生さんは、菓子製造の天狗堂宝船(渡島管内七飯町)の新商品「はちみつりんご餅」のパッケージを制作。商品の味は資料をもとに想像を膨らませた。黄色(蜂蜜)から赤色(リンゴ)への移り変わりを縦長に表現、商品を陳列した際にカーテンのように見えるようにした。

羽生さんがデザインした商品パッケージ

 羽生さんは5回目の応募で初の頂点。トヨニシファーム(帯広市)のパッケージを含む企業ブランディングを担当、社内ではアートディレクターも務める。日本観光ポスターコンクールで、担当した豊頃町観光協会のジュエリーアイスのポスターが入賞するなど内外から評価を受けている。

 「コンテストは総合力が試される場。自分の力が付いたのかなという自信になった。仕事のモチベーションになる」と語る。

 前川さん・前田さんのペアは、留萌市内の洋菓子店「ルモンド」の商品(ラスク)のパッケージを担当。蜂蜜を使った商品で、蜂蜜の源泉ともいえる花畑をデザインに盛り込んだ。「2人で話し合いながらアイデアを積み上げる中で、相乗効果が生まれた」と口をそろえる。

 3人は企業側と製品化に向けた調整を進めている。羽生さんは「過去のコンテストでも商品化に至らなかったケースを経験した。一般販売に向けてこれからが本番」と気を引き締めている。(本田龍之介)

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  • 受賞を喜ぶ羽生さん

    受賞を喜ぶ羽生さん

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