コロナに負けず 忠類ナウマン全道そり大会
【幕別】段ボール製のそりで速さとデザインのユニークさを競う「忠類ナウマン全道そり大会」(実行委主催)が21日、町忠類白銀台スキー場で開かれた。晴天にも恵まれ、管内外から参戦した17台が趣向を凝らしたそりと全力のパフォーマンスで観客を楽しませた。
旧忠類村時代から続くイベントで、今年で38回目を迎える。参加チームは約150メートルの特設コースを滑走し、「グッドデザイン」と「スピード」を競った。
今年は新型コロナウイルス感染防止のため、オープニングセレモニーなどを中止して時間を短縮、会場内の一般入場も制限した。
人気アニメ「鬼滅の刃」や、はらぺこあおむし、牛舎と子牛などをモチーフとした力作のそりが続々登場。回転しながらゴールを目指したり、途中で止まってそりをかついで走ったりする姿で会場を沸かせた。
帯広市の阿部真弓さん(53)ら4人はコロナ退散を願い、「帯広南のアマビエ号」で参戦。阿部さんは「最近思い切り笑うことがなかったのですっごく楽しかった。思ったよりもスピードが出ました」と笑顔だった。(澤村真理子)
◆審査結果(敬称略)
▽グッドデザイン賞
(1)「ガンタンク」さくま一家(幕別)
(2)「いくぞ!!いくぞ!!原風景号」阿部組とゆかいな仲間たち(音更)
(3)「イコンパプ(青虫)」斉藤井出建設(帯広)
▽スピード賞
(1)「ジョン万次郎」森谷良和(大樹)
(2)「元気号63才」込堂敏安(幕別)
(3)「鬼滅の刃」幕別町役場職員交友会(幕別)
▽十勝総合振興局長賞=「ねがいがかなう ながれ星号」ガールスカウト北海道第6団(幕別)
▽幕別町長賞=「神田日勝-室内風景-」道新ぶんぶんライダーズ(帯広)