ビッグな思い出畑に刻む 閉校する南中音更小 音更
【音更】今年度末に閉校する南中音更小学校(水口一校長、児童8人)の全校児童らが8月31日、校章などを描いた“畑アート”で記念撮影を行った。
同校の閉校記念協賛会(西島智志会長)が企画。同協賛会の事業部長で、農家の吉田晃和さんが所有する小麦畑(音更町南中音更北7線)をキャンバス(縦190メートル、横540メートル)に、三菱農機の協力を得て全地球測位システム(GPS)で動くトラクターを駆使し、校章や「ありがとう みんなの絆 いつまでも」のスローガン、卒業生が名付けた道開発局の河川キャラクター「カワッピー」などをあしらったデザインを8月10日に完成させた。
撮影には全校児童や保護者、教職員、同協賛会の役員ら約50人が参加。ソーゴー印刷(帯広)が撮影の協力に当たり、校章の「南」の字を取り囲むように輪になって手を振る児童らの様子をドローンで空撮した。
ただ一人の6年生で、児童会長の真柄胡幸さん(11)は「みんなと撮影ができてうれしかった。思い出になった」とし、水口校長は「雨が心配されたが、無事に撮影できて良かった」とほっとした表情を見せた。
西島会長は「本日を迎えるまで準備に苦労した。今後もコロナ対策を徹底して記念事業を行いたい」と話した。ドローンで撮影した写真と映像は来年完成予定の記念誌とDVDに使われる。(小縣大輝)