衣料のECサイト開設 藤丸
藤丸(藤本長章社長)は23日、ファッションブランド専門のECサービス運営会社「ストライプデパートメント」(東京)と業務提携し、25日から藤丸のホームページ(HP)内に専用ECサイト(ネット上の販売)を開設すると発表した。道内初となり、約1000ブランド・15万点をそろえる。返品可能な「自宅試着」システムなどが特徴。
ストライプ社は「earth」などのブランドで知られるストライプインターナショナルとソフトバンクの合弁会社。サイトは百貨店向けに開発した「DaaS」というシステムを活用する。ストライプ側は購入単価が高い地方百貨店の顧客を取り込むことができ、百貨店側は初期投資を必要とせず、販売手数料が入るメリットがある。
同システムは昨年秋からトキワ(大分)など全国の百貨店で運用され、藤丸は7店目。両社は2月に業務提携した。藤丸は1年で3000人の会員獲得を目指す。
近年、百貨店の衣料部門は売り上げが低迷。藤丸も過去に売上高の5割以上を衣料が占めたが、現在は3割程度にとどまる。同サイトが扱うブランドの1割弱は店舗と重なるが、藤本社長は「ネットをカタログ代わりに来店してもらえるという実績も聞いている。十勝総合振興局と始めた特産品サイトとの相乗効果で、全体の1%以下だったネット部門の売り上げを倍増させたい」と話している。
利用者は会員登録が必要(入会金・年会費無料)。サイズが合わない場合などは基本、無料で返品できる。入会者には2000円の買い物クーポンをプレゼントする。扱いブランドなど詳細は藤丸のHPで。(佐藤いづみ)
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