新型コロナ禍も一定の改修効果 池田ワイン城
【池田】週末にリニューアルオープンしたワイン城の来場者数は20、21日の2日間で、昨年同時期比の2倍以上となる計3750人に達した。町から来場者サービス(来場者数の管理含む)を受託している一般社団法人いけだワイン城(理事長・村田政宣副町長)は、新型コロナ禍の中で一定程度のリニューアル効果があったとみている。
同法人によると、ワイン城には西側正面玄関、東側出入り口など施設内3カ所に来場者センサーが設置されており、同法人事務所内のカウンターで集計している。来場者数のカウント方法は、リニューアル前と変更はない。ワイン城は、20日午前9時にオープンし、午後5時まで開場。21日も同時間帯に一般開放した。
同法人によると、週末の来場者は20日(土曜)は1701人、21日(日曜)は2049人だった。昨年同時期(6月第3土・日曜)と比較すると土曜は691人増、日曜は1282人も多かった。
4階のレストランは3密対策で座席数を半分程度に減らしたこともあり、昼食の時間帯には、最長で1時間半程度の待ち時間もあった。
また、1階のショッピングエリアは十勝ワイン、十勝ブランデーの酒類、池田町内や十勝産の物産品の売れ行きが好調だった。レストランと物産品販売を合わせた2日間の売り上げは約320万円で、昨年同時期の売り上げを大きく上回ったという。
今のところは、道外からの観光バスツアー客やインバウンド(外国の訪日観光客)の来場者は皆無だが、コロナ禍の収束に伴い、例年並みの水準に戻ることが期待される。
町と同法人は、コロナ禍の状況をみながら、休止中のガイドツアーや製造設備見学の実施時期を模索している。
同法人の安井美裕統括マネジャーは、「今後は来場者の満足度をより高めるために、ソフト面のサービス強化を図りたい」と話している。(内形勝也)