2代目看板犬レイがデビュー 音更・木野珈琲
【音更】町木野西通13のカフェ「木野珈琲(コーヒー)」で、ゴールデンレトリバーの「レイ」(雄)が2代目看板犬としてデビューした。昨年7月に死んだ初代の「モカ」の後を継ぐ形で常連客らを出迎え、愛嬌(あいきょう)を振りまいている。
レイは滋賀県で生まれ、昨年11月に店長の余湖敏一さん(60)に引き取られた。当時は生後2カ月で、体重4キロの子犬だったが、月日がたつにつれて一回りも二回りも大きくなり、体重は20キロに成長した。モカとは同じ犬種で、次第にその顔つきも似てきたせいか、「思わず『モカ』と呼んでしまうことがある」(余湖さん)と苦笑いする。
とはいえ、引っ込み思案でおとなしかったモカに比べると、店内を駆け回るなど暴れん坊な一面も。3月中旬から来店客に顔を見せるようになり、今は注文用紙を受け取って余湖さんに渡すまでの流れを勉強中。だが、「目を離した時にいたずらする」(余湖さん)と不安は尽きず、一人前になるまで時間がかかりそうだ。
モカがセラピー犬として人々を癒やす存在だったように、余湖さんの心中では、レイにも社会生活に順応したマナーを身に付けさせて「優良家庭犬」の受験を考えている。あらゆる場面を想定した立ち居振る舞いなど15の項目すべてをクリアしなければならず、「合格までの道のりは長いが、お客さまの安全安心につながる」(余湖さん)と話す。
余湖さんは成長期のレイを横目に、「自分の年齢的にも大型犬を飼うのはこれが最後かな。レイには誰にでも好かれる看板犬に育ってほしい」と願っている。
営業時間は午前8時~午後5時。木・金曜は午後7時~同9時半の時間帯に夜カフェも行っている。日・月曜は定休。問い合わせは同店(0155・30・0451)へ。(小縣大輝)