「金時みそベーグル」高校生が開発 更別
【更別】村特産「金時豆」の規格外を有効活用しようと、更別農業高校(細川徹校長)の生徒が開発を進めてきた「みそ」を使った「まるごと金時みそベーグル」が完成した。金時豆のみそと十勝産クリームチーズを塗ったベーグルで、村内の「パン舎」(村更別南2線98)で毎週金曜日に販売している。
加工分会Aの3年生4人(安田梨子さん、藤川耕一路さん、高橋希允さん、中井康貴さん)が2018年から取り組んできた。昨年度の卒業生が栽培した小麦「きたほなみ」の在庫を引き継ぎ、パンに合うみそを発案。金時豆の食味を生かした甘いみそを、パンに塗りやすいゲル状にした。
藤川さんは「甘みを引き立たせるために、昆布だしを使ったり、みりんを加えたりして試作を重ねた。ゲル化にも苦労した」と振り返る。
小麦の製粉は山本忠信商店(音更)、ベーグルの生地作りと成形はパン舎の協力を得た。生徒はパン舎から受け取った冷凍生地を校内で解凍してオーブンで焼き、まるごと金時みそベーグルを仕上げる。
1個150円。毎週金曜日に10個限定で販売する。班長の安田さんは「ベーグルもみそも更別産の素材で作っている。地元で取れた金時豆の甘さと食感を楽しんでほしい」と話している。(斉藤さゆり通信員)