帯広工業高生が給餌場設置 十勝川流域
【池田・音更】帯広工業高校環境土木科の2年生は14日、音更、池田両町の十勝川流域2カ所に、越冬するタンチョウ用の給餌場を設置した。
特別天然記念物タンチョウをウイルスなどによる大量死から守るため、環境省が進める「越冬地分散事業」。給餌場は市民団体の十勝川中流部市民協働会議が2009年から設置しており、帯広工業高生の協力の下、十勝川温泉ホテル大平原の畑(音更)と千代田堰(えん)堤展望公園(池田)に取り付けた。
給餌場はデントコーンを入れたバケツの下部に穴を開け、タンチョウがつついて食べる仕組み。生徒はバケツを囲むやぐらを作る作業に取り組み、むしろをかぶせて固定した。山本赳琉さん(2年)は「タンチョウが餌を食べに来るのを見てみたい」と話した。
同科の2年生30人は同日、音更町の十勝大橋上流部左岸の十勝川河川敷で、ヤナギの樹林化を防ぐクサヨシの種をまいた。(松田亜弓)