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池田町が仁木町のブドウ畑を取得へ ワイン原料確保で

 【池田】町は3日までに、十勝ワインの原料ブドウを契約栽培する後志管内仁木町の農家1戸が高齢化を理由に離農することを受け、今年度中に同農家が所有する仁木町のブドウ畑を含む農地約4・35ヘクタール(ブドウ畑は約2・3ヘクタール)を取得、直営の生産農園にする。

 同日の町議会の総務産業常任委員会(三坂一茂委員長)で、町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)が明らかにした。安井所長は「原料調達は町のワイン事業の根幹。(仁木町の農地については)町として取得したい」と述べた。

 道農業会議に確認したところ、公用・公共用の場合、町による農地取得は可能との見解を得ている。

 同研究所はワイン原料用のブドウを町内の直営ほ場で栽培。後志管内の仁木町(5戸)、余市町(3戸)、上川管内の剣淵町(1戸)の契約農家からもツバイゲルト、モリオマスカット、ケルナー、バッカスなどの供給を受けている。

 3町のブドウ畑のうち仁木町分は6・2ヘクタール、総収量は約50トン(2018年度実績)。このうち離農する農家の収量は約20トンで、ビンテージワイン2万本分、販売額にして約2800万円相当になる。

 町は今後、仁木町の当該農家が離農した後の越冬作業のために関する経費や、当該農地の取得に関する費用を補正提案する見通し。(内形勝也)

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