全道高校将棋新人大会で柏葉高の北村さんが全国へ
道高文連第22回全道高校将棋新人大会(2日、札幌市)で、帯広柏葉高校将棋部の北村総一朗さん(2年)が準優勝に輝いた。個人では初めての全国大会出場を決め、「予選突破を目標に、練習を重ねて実力を高めたい」と話している。
(松田亜弓)
大会は男女別の個人戦で、男子は32人が出場。スイス式トーナメントで争われ、1人当たり6対局を指した。全国は優勝、準優勝の上位2人が出場権を手にした。
北村さんは初出場で、第2局目は同校将棋部の富樫陸斗さん(2年)と当たる同じ学校同士の対局となったが、譲らずに攻め込んだ。苦戦した4局目は終盤まで不利な局面が続き、勝負手も出せない状態になったものの、相手のミスを誘って辛勝した。
5局目は、過去に1度負けたことがあり、今大会で優勝した川上直弥さん(札幌東陵1年)とのリベンジマッチとなり、善戦したものの唯一の負けを喫した。最終局は勝利で締めくくり、最終成績は5勝1敗で準優勝となった。
今年は「全道高校将棋選手権大会」の男子団体戦で優勝し、8月に行われた全国の大舞台を踏んだ。ただ「緊張が手に出てしまい壁を感じた」と課題を感じ、今大会に向けて部活や北海道将棋連盟十勝支部の活動で実力を高めた。
5歳で将棋を始め、幕別途別小3年生の時に十勝支部に入った。高校で将棋部に入り、今秋からは部長として部員12人をまとめている。
来年開催の全国大会の目標は「予選突破」。「部員も実力者ぞろい。緊張の中でも正しい手が指せるように手筋を染みつかせたい」と意気込みを話している。
顧問の河野一郎教諭は「攻守バランスが取れていて、堅実に積み重ねていくタイプ。全国でも力を発揮してほしい」と健闘をたたえている。