牧草ロールで交通安全呼び掛け 豊頃
【豊頃】町商工会豊頃支部(相澤喜幸支部長)は6日、国道38号沿いの町有地(町豊頃南町)に、交通安全標語と女子テニスプレーヤー大坂なおみ選手のイラストを描いた牧草ロールを設置した。
近隣の酪農家から借り受けた牧草ロール21個を3段に積み上げ、縦3・5メートル横11メートルのキャンバスに見立てた。黒のラッピングの18個には標語と支部名、池田警察署を表記、白のラッピングの3個には大坂選手のイラストを施した。
標語は「安全 安心 実現二刀流」。池田署豊頃駐在所の伊藤彰洋巡査部長が、メジャーリーガーの大谷翔平選手にヒントを得て考案した。「地域挙げての交通安全運動に感謝したい」と話している。
ラケットを持ってほほ笑む大坂選手のイラストは、鹿児島県奄美市の元高校美術教師で、今年4月までの1年間、町内の移住体験住宅で過ごした井上伸久さん(65)=現在は士幌町在住=が、相澤支部長のリクエストに応じて描き込んだ。
井上さんは「お世話になった地域の役に立ててうれしい」と笑顔。妻のまゆみさん(61)も「いい感じに仕上がった」と話していた。
牧草ロールは来年3月末まで設置する予定。相澤支部長は「旬のスポーツ選手のイラストで目立つようにした。一人でも多くの運転手の目に留まり、安全運転や交通安全につながれば」と期待している。(内形勝也)