第一ホテルが保育園 従業員の育児支援 十勝川温泉 来年4月開設、地域枠も
【音更】十勝川温泉第一ホテル(林文昭社長)は、十勝川温泉地区で働く子育て世代の従業員の支援を目的に、旧十勝川温泉従業員住宅を改修し、来年4月に企業主導型保育園を開設する。従業員以外の子どもを受け入れる「地域枠」も設ける。12月にプレオープンする。
保育園の名称は「もーるの森こども園」。定員は19人、うち地域枠は9人。1歳から未就学児までを受け入れる。無休で、開所時間は午前8時~午後7時。午後9時までの2時間は延長保育にも対応する。
給食も提供。保育料は地域枠で1歳児2万5000円(月額)、2、3歳児2万円、4歳児以上2万2000円。一時預かり保育も行う。
病院や企業内の保育施設の企画・運営を手掛ける「ふれ愛チャイルド」(札幌)に運営を委託する。管内では帯広厚生病院(帯広)、音更宏明館病院(音更)、十勝の杜病院(幕別)などで実績がある。保育事業では体操・英語・音楽教室のほか、習字やアートなど多彩なカリキュラムを計画している。
旧従業員住宅は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積は約1222平方メートル。3月に所有する町から土地・建物を取得した。
保育園は1階部分を使用。1歳児用のほふく室、2~5歳児の年齢別保育室のほか、共有スペースとして遊戯室、多目的室、ランチルーム、調理室を配置。2、3階は学童保育や十勝川温泉地区の季節労働者、ガイドの宿泊などで活用する。
改修工事は9月に着工。住宅取得費を含む総事業費は4976万円。内閣府の企業主導型保育事業補助金を活用する(採択済み)。現在、連携企業先と地域枠の園児を募集している。
同ホテルの岸本緒子営業推進課支配人は「十勝川温泉地区の子育て環境の向上と人材確保が目的。良い保育園があるから温泉地区で働きたい-と思えるような施設を目指したい」と話している。
問い合わせは第一ホテル業務課(0155・46・2233)へ。(鈴木裕之)