スーパー、コンビニ混雑、銀行も臨時対応、藤丸臨時休業
十勝管内の大型店や食品スーパーでは、店舗の営業を見合わせたり、一部のみの営業など影響が出ている。現時点では、郵便の集配などは停止し、現金の出し入れも制限する金融機関もある。ガソリンスタンド(GS)も休業した入り、利用数量を制限している。
地震直後、停電する中で営業するコンビニエンスストアには客が殺到。おにぎりや弁当、パンが売り切れ、ペットボトルも品薄状態の店も。あるコンビニでは「出荷元からの供給が止まり、交通もまひしているため、商品補充のめどが立っていない」と困惑した。
藤丸では6日の営業を臨時休業することを決めた。「店舗の商品被害はほとんどないが、従業員の通勤の安全が確保できないことや、電気系統が復旧見込みがつかない」と説明。店舗前でパンなどの販売を行っている。
フクハラやダイイチでも現段階では店舗での通常営業を見合わせており、いずれも店舗前でおにぎりや飲料など食品を中心に販売対応している。中でも、24時間営業のフクハラ西18条店では、停電発生後も営業をしていたが、その30分後にいったん閉店。午前8時前に店頭販売を開始し、周辺住民が列を作っている。市内の松井千妃路(30)は「7カ月の子どもがお腹にいて、パン・即席麺などをひとまず購入。妹に生後間もない赤ちゃんがおり、おむつと乳製品を探しているが、置いておらず困っている」と話していた。午前9時半現在も列は途切れない。
郵便局北海道支社によると、集配や配達、窓口など通常業務は停止。帯広信金でも「自家発電がある18店舗はATMを最低1台稼働させているほか、発電設備がない店舗も含め、窓口での現金の引き下ろし額を10万円に制限する緊急対応を取っている。
栗林石油Dr.Driveセルフ西帯広店(西19北1)では、緊急用発電機を使用。給油の機械を作動して地下に貯蔵しているガソリンなどを汲み上げて営業している。担当者は「午前7時から開店し、会員以外に、現金の支払い(20リットルまで)のみ対応。在庫が切れ次第終了となる」と話していた。