乗り継ぎ利便性 議論 戦略会議が初会合 シームレス
利便性の高い公共交通を目指す「シームレス交通戦略推進会議」(座長・岸邦宏北大大学院工学研究院准教授)の第1回会合が22日、帯広市内のとかち館で開かれた。利便性の向上策として考えられる「利用者視点に立った乗り継ぎダイヤの設定」や「乗り換えアプリのさらなる情報提供」などについて、参加者が意見を交わした。
道が3月に策定した「北海道交通政策総合指針」に基づく取り組み。シームレス交通戦略は重点項目の一つで、鉄道やバス、タクシーなどの連携で、利便性が高くストレスのない移動の実現を目指す。十勝はバスとタクシー業者で構成する「十勝圏二次交通活性化推進協議会」があるなど業者間連携の素地があり、3年間で実証実験を行うモデル地域に選ばれている。
この日は国、道の関係者や管内の交通事業者など27人が出席。意見交換では参加者から「乗り換えアプリはまだ利用の広がりがなく、地域住民や観光客どちらにとっても利用しやすいものに修正したい」「バスに乗る不安感を持つ人に対してどう情報提供していくか、会議の中で話し合いたい」などの意見が出た。
大きなテーマとして掲げられた「マイカーから公共交通へのシフト」「ストレスのない移動の実現」の達成に向け、今後、取り組む内容の詳細を決めていく。
次回会議は7月ごろに開催予定。具体的な実証実験は来年度の実施を予定している。(中島佑斗)