国道236号天馬街道で雪崩と土砂災害発生 通行止め解除のめど立たず
【広尾】帯広開発建設部は11日、悪天候の影響で通行止めにしている国道236号野塚峠(天馬街道)で、大規模な雪崩と土砂流出が発生したと発表した。現地で調査を行い、雪と土砂の除去作業を進めているが、通行止め解除のめどは立っていない。
帯開建によると、雪崩は9日午前11時20分ごろ、広尾町上トヨイ基線の野塚トンネルの広尾側で発生。規模は雪の総量が約6万立方メートルで、うち道路上に高さ2メートル、幅60メートル、延長60メートルにわたって堆積している。人的被害はない。
11日に専門家による現地調査を行い、雪の除去作業を行っている。野塚トンネルの電気室の損傷が確認されており、雪崩の除去作業が終了した後、施設の被害状況の調査を行う予定。
一方、土砂流出はさらに広尾側の川見覆道付近で発生。山から流出した土砂が道路を乗り越えて流れ、道路が高さ2メートル、延長25メートルにわたって土砂に埋まっている。帯開建は土砂の除去作業も進めている。
国道236号は広尾町上トヨイ基線-日高管内浦河町上杵臼(27・8キロ)間で8日午後9時から、雪崩の恐れのため通行止めとなっていた。(中島佑斗)