各地で商業駐車場を開放 緊急避難で判断 1日の大雪
記録的な大雪に見舞われた1日の十勝管内では、大規模な渋滞や住宅街の積雪で自宅までたどり着けない車両が続出し、多くの商業・医療施設やコンビニエンスストアなどで駐車場を緊急避難的に開放した。
帯広市内のいのちの木クリニック(南の森西9、星川義久理事長)は通常の木曜日は午後7時には従業員も含め駐車場に車はなく、締め切っている。
だが1日は数時間にわたって足止めされた近くの大空地区の住人や雪で埋まった近隣のマンションから駐車場利用の申し出があり、「困っている市民のため」と特別に夜間も開放した。隣接するデイケアきぼうの木の職員ら10人以上が除雪機やスコップで夜間も駐車場の除雪に当たった。
買い物に訪れたものの帰宅困難になったケースも。イオン帯広店(西4南20、竹内仁哉店長)では、車が出せず一晩駐車場に残したいという申し出が10人以上あった。長崎屋帯広店(西4南12、槻木沢瑞恵店長)でも周辺住民ら20人以上から車を一晩止めたいという申し出が。同店では「地域貢献の一環として駐車場を開放した」とする。
セイコーマートでは「通常よりも多くの車が止まっていた」とし、渋滞を逃れて来店した客の車が雪に埋まり、店員が救出活動を行った店舗もあった。その他の商業施設でも同様の対応に追われた。(藤島諒司)