日本ハムファイターズが足寄町に人材派遣 十勝管内で初
【札幌】プロ野球・北海道日本ハムファイターズは4日、球団のベースボールアカデミーコーチ池田剛基さん(33)を足寄町に派遣すると発表した。同町とのパートナー協定に基づくもので、4月1日付で教育委員会の任期付き職員として採用され、スポーツを通した人材育成などに携わる。日本ハムの人材派遣事業は十勝管内で初めて。
札幌ドーム内の球団事務所で行われた記者会見には池田さん、安久津勝彦足寄町長、竹田憲宗球団社長が出席。安久津町長は「スポーツ少年団の交流事業で池田さんに来ていただき、子どもたちにとって大きな刺激になった。生涯スポーツの観点からも、子どもからお年寄りまで池田さんが持っているすべてを足寄町で発揮してほしい」と期待を寄せた。
池田さんは札幌市出身で鵡川高で甲子園に出場。2004年に日本ハムが北海道に本拠地を移転後、初の道産子選手として入団した。引退後の06年から球団職員として、道内各地で少年団などを指導。「スポーツを活用し、足寄町のまちづくり、人づくりに貢献したい」と語った。池田さんは3月から学生野球資格が回復し、足寄高でも指導ができる見込みだ。
派遣事業では小・中・高校の指導者と連携しながら、技術や体力向上などの指導を行う。世代を問わず町民の体力づくり、スポーツ振興にも携わる。日本ハムの人材派遣事業は、紋別市教委に派遣している浅沼寿紀さん以来、池田さんが2人目となる。
(有岡志信)