大釜で作業手順検討 市給食の独自スープ開発
帯広市学校給食で来年度から提供する独自スープの試作会が14日、市学校給食センターで開かれた。給食調理用の大釜で試作し、味や作業手順などを検討した。
独自スープ「オビリースープ」は、市の栄養教諭と栄養士7人による「食で育む給食研究会オビリーネット」が開発している。スープは基本となるチキンブイヨンで、給食にはアスパラガスやナガイモなど旬の地元食材と組み合わせて食育に役立てる。
試作会は2回目。1月に家庭用鍋で約20人分のスープを作ったが、今回は給食調理に使う大釜で約1000人分を試作した。北海道ホテルの工藤一幸総料理長が指導し、鶏がらやタマネギなどの煮込み時間や、調理手順を確認した。
完成したスープは若干の濁りがあったが、素材のうま味が出ていて、工藤総料理長も太鼓判を押した。研究会代表の水上郁美さん(帯五中栄養教諭)は「調理員と相談し、今後は調理時間の短縮を図りたい」と話した。(池谷智仁)