最先端技術授業を一般公開 士幌高
【士幌】士幌高校(近江勉校長、生徒148人)で16日、先端技術学習「ドローン・e-kakashi(イーカカシ)を活用した授業」の一般公開が行われた。
4人が参加。ドローンはカメラを搭載し、上空を飛行しながら空撮することで、作物の全体的な生育状況や位置関係を把握し、農薬散布などに利用することができる。イーカカシは水分や温度の自動観測装置で、遠隔から24時間監視が可能になる農業用のデータ収集システム。
この日は、PSソリューションズCPS事業本部戸上崇部長が講師を務め、イーカカシの導入効果などを講義。ビニールハウス内に設置したセンサーでデータを収集しユリ科のアルストロメリアの栽培に役立てている。このような最先端のシステムを教育に活用している例は、全国でも珍しく高い評価を受けている、とした。
ほ場では、ドローンを実際に飛ばし空撮した。映像がパソコンの画面に映し出されると、生徒や参加者は鮮明な画像に見入っていた。参加した施設園芸関係の仕事をしている西垣惇志さん(25)は「経験と勘を頼りの農業から、科学的データを活用した農業の確立に役立つ授業で参考になった」と話していた。(伊藤健蔵通信員)