植物の生育状況調査 帯広草地復元へ帯工高生徒
帯広工業高校の環境土木科2年生40人は9月21日、帯広市内の帯広川河川敷で、6月に種をまいた植物の生育調査を行った。
昨夏の台風被害を受けた河川敷の草地復元事業の一環で、生徒は6月に多年草のクサヨシとコスモスの種をまいた。同事業は、市民団体の十勝川中流部市民協働会議(代表・柳川久帯広畜産大副学長)の主催。
種をまいた札内川合流地点付近の帯広川右岸の河川敷には草が生い茂り、生徒は1平方メートル当たりのクサヨシの本数を調査。また、オオイヌタデやアカツメクサなど他植物の存在も確認した。
クサヨシは条件が良ければ1平方メートル当たり約200本生育するが、今回調査では20~30本程度だった。調査した道言嘉緯士(どうげん・かいと)さんは「思ったよりも植物が少なかった。もっと増えてほしい」と話した。
ヤナギの樹林化を防ぐため2012年から河川環境整備に取り組む同会議は、今後も生育調査を継続する予定。(池谷智仁)