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和牛五輪 5位が最高 「花の7区」は11位 14頭出場の十勝勢

今大会で十勝勢最高の優等賞5席に入った第5区の出品牛4頭

 【仙台】第11回全国和牛能力共進会宮城大会(和牛全共、全国和牛登録協会主催)は10日、市内の夢メッセみやぎで最終審査が行われた。和牛の日本一を決める審査があり、最終的な等級が決まった。過去最多の14頭(種牛9頭、肉牛5頭)が臨んだ十勝勢では、種牛の部第5区(繁殖雌牛群)に出た4頭一組が、全国5位に当たる優等賞5席に入った。

 全国39道府県から、513頭(種牛330頭、肉牛183頭)が登録。5年に1度の開催で「和牛のオリンピック」と呼ばれ、全国の産地が和牛改良の成果や肉質・肉量を競い合う。

 夢メッセみやぎでは種牛の部の最終審査が行われ、道代表の十勝勢9頭も大勢の来場者が見守る中、審査に臨んだ。集団での改良成果や繁殖技術を競う第5区には、18組72頭が参加。管内から出た山田貴赦さん(44)=幕別、菅野英夫さん(73)=更別、三野宮秀和さん(41)=音更、清水和博さん(43)=足寄=の出品牛は優等賞5席に入った。

 十勝勢で過去最高の優等賞4席(2007年大会、6区)を上回ることはできず、山田さんは「目標はもっと上だったので、うれしいと悔しいが半分ずつ。自信を持った牛が評価されたことは素直に喜びたい」と話した。

 この他の十勝勢では、第1区(若雄)で十勝家畜人工授精所(帯広)の牛が初の出品で優等賞8席。同所の吉川広司社長は「素晴らしい評価をしてもらった。関係者に感謝したい」と喜びを語った。

 生体の種牛とと畜後の枝肉の総合力を競う第7区(総合評価群)は、「花の7区」と呼ばれる注目区で十勝からは初出品。種牛は斉藤雅登さん(40)=幕別、多田隆一さん(57)=池田、安藤誠さん(46)=豊頃、清水孝悦さん(40)=池田=の出品牛4頭一組が7席。肉牛では上士幌町農協肥育センター、サンエイ牧場(大樹)、山田さんの3頭一組の枝肉が15席となり、種牛と肉牛を合わせた総合順位は全国11位の1等1席だった。

 肉牛の部は、仙台市中央卸売市場食肉市場で9日に開かれた審査の結果、第8区(若雄後代検定牛群)で、美郷牧場(更別)の1頭を含む3頭一組が優等賞9席。第9区(去勢肥育牛)では上士幌町農協肥育センターが2等だった。(安田義教)

関連写真

  • 生産者や農業関係者、一般から大勢の人が来場した審査会場

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  • 第7区に出品された十勝からの4頭

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  • 審査後に会場を回る第5区の出品牛

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  • 今大会で十勝勢最高の優等賞5席に入った第5区の出品牛4頭

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  • 第1区で優等賞8席になった雪花国

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