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視覚障害者の旅行イベントが今年で10年 9月17日開催

10回目の節目となる十勝の旅をPRする主催団体の関係者。後列左端が久保会長、同右端が鈴木会長

 視覚障害のある人と支援ボランティアによるバスツアー「障害を持つ方と十勝の旅をしよう!~帯広の歴史を訪ねて」が9月17日、帯広市内で行われる。ツアーは節目の10回目。目の不自由な人たちに旅の楽しみを提供し、ボランティア参加した市民らが助け合いの心を養うきっかけにもなってきた。参加者を募集している。

 主催するのは、ガイドヘルプボランティアくるみの会(久保寧男会長)と十勝視覚障害者の会(鈴木英晴会長)。くるみの会が2008年、「目の不自由な障害者にも外に出てほしい」と企画した。昨年は本別町を盲導犬ユーザー2人を含む視覚障害者11人、サポートするボランティア24人が訪れた。

 管内の名所を毎年巡り、鈴木会長は「触れる、聞くことが主体の旅で楽しみにしている会員が多い。とても良い経験になっている」と話す。近年は高校生ボランティアの参加が増加。久保会長は「このツアーを通じて、毎年1、2人が会員になってくれる」と広がりを喜ぶ。

 今年は帯広市グリーンプラザ発着。午前8時45分に出発し、帯広発祥の石碑や依田勉三の像、十勝監獄跡の石油庫、帯広百年記念館などを巡る。市教委の担当者らが帯広の歴史を説明する。午後4時終了の予定。

 今回は新たな試みとして、旅に関する情報を盛り込んだ音声ガイドCDを作製し事前配布する。十勝視覚障害者の会のホームページでも音声ガイドを聞くことができるようにした。

 参加費は1500円。昼食代や入館料などを含む。申し込み締め切りは31日。

 申し込み、問い合わせは久保会長(090・1644・9366)か鈴木会長(0155・21・1414)へ。(松村智裕)

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