「介護助手」で働いてみませんか 帯広と鹿追で養成事業
帯広市内の介護老人保健施設「アメニティ帯広」(西16北1、武田政俊施設長)と鹿追町の「もみじの里」(鹿追北2線8、松本恭一施設長)が、介護職の補助的な業務を行う「介護助手」を養成するモデル事業に取り組む。元気な高齢者らを対象とし、両施設は「人材不足が深刻化している介護現場で活躍してもらい、自身の健康維持や介護予防にもつなげてほしい」としている。
介護助手は資格は必要なく、施設内の部屋掃除や食事の片付け、高齢者との話し相手や趣味活動の手伝いなど、比較的単純な作業に携わる。
モデル事業は道老人保健施設協議会による「介護助手制度事業」の一環。初年度となる今回は十勝、函館、北見の3圏域で2施設ずつが選ばれた。介護助手が増えれば、介護福祉士など資格を持つ職員が、より専門的な介護業務に専念できる利点がある。管内の2施設も、ともに数人のパート職員を雇用しているが人手は足りないという。
各施設は最初に事前説明会を開催。3カ月間の研修期間を経て、希望者を正式に採用する。
主な対象とするのは、仕事が一段落した活発なお年寄り。武田施設長は「高齢者にとっては仕事が生きがいになり、施設にとっては大きな手助けになる。まず地域の施設を知ってほしい」と門戸を開く。
アメニティ帯広では8月20日午前10時からと同22日午後4時半から、事前説明会を開く。ともに1時間半程度。介護助手の仕事内容や高齢者のケアなどについて説明し、施設見学もある。研修は9月から。研修参加者には時給を支払う。
問い合わせはアメニティ帯広(0155・36・1234)へ。
もみじの里は10月下旬ごろから研修を行う予定。事前説明会の日程は現在調整している。(松村智裕)