移動可能ピザなど対応の「鉄窯」開発
十勝のパン職人や農家などで構成する「鉄窯食育計画」では、本格ピザが焼けてバーベキューも楽しめる、持ち運び可能なマルチ鉄製オーブンを開発した。7月から販売を開始する。
鉄窯食育計画のメンバーは、たけうち農場(芽室)の竹内敬太さん、鳥本農場(同)の鳥本孟宏さん、大野工機サービス(帯広)の大野等さん、満寿屋商店(同)取締役製造管理部・地産地消部長の天方慎治さん。
2014年、管内で開かれた小麦イベント会場で、本格パンを焼く道具を依頼された天方さんが我流で製作したのが最初。翌年、改良を加え、天方さんらが東日本大震災の被災地・陸前高田に持ち込んでピザなどを焼いたところ、「売って欲しい」との声が相次いだことから本格的に改良に取り組んだ。
新商品名は「鉄窯COMPANIO(カンパニオ)」。ピザの場合、鉄窯の上下に炭を入れ、挟み込むように熱を加える。天方さんによると、450度まで上がり、3分ほどで焼き上がる。オーブンを分離すると、バーベキューの焼き台としても使える。
ピザ1枚焼き・バーベキュー4~6人用が9万円、2枚焼・同8~10人用で11万円(いずれも税込み)。重さは1枚焼き用で33キロほど。販売元は竹内さんで製造元は大野さん。「他に仕事を持っているので製作に時間かかることもある」と竹内さん。天方さんは「ピザとバーベキュー作りを兼ね備えた軽量の道具はあるようでなかったと思う。さまざまな用途が期待される」と話している。
問い合わせはメール(companio.tokachi@gmail.com、)へ。(佐藤いづみ)