落花生を本格栽培 芽室・上伏古の若手農業者4人
【芽室】町上伏古の若手農業者4人が「十勝めむろ落花生生産グループ」を立ち上げ、今年度から落花生の本格栽培に乗り出した。それぞれの農場の作物として組み込み、地元での販路の創出を目指す。代表を務める藤井信二さん(34)は「(十勝は落花生を栽培するには)気温が低く大変だが、何が何でも作物として成功させたい」と張り切っている。
メンバーはJAめむろ青年部上伏古支部に所属する藤井さん、土屋真俊さん(31)、児玉勝俊さん(27)と、OBの橋本真和さん(36)。同支部は2009年に、活動の1つとして落花生の栽培を開始。毎年、JAめむろで開かれる収穫感謝祭で、ゆで落花生として提供してきた。
支部活動の経験を生かし、作物として農場での導入を決めた4人がグループを組織。5月中旬から下旬にかけて各農場で植え付けが始まった。確実に発芽させるために手植えとし、生育がよく収量増が期待できる苗植えを一部で行うなど工夫した。
家族の協力も得ることになり、藤井さんの父高夫さん(65)は「きちんと育つか5年ぐらいは様子を見ないと」と見守っている。
収穫した落花生は千葉県の問屋に出荷する他、めむろファーマーズマーケット愛菜屋でも販売する。土屋さんは「今年から生の落花生も卸すので、好きなように加工してもらえる」と飲食店などの需要に期待する。
同グループはフェイスブックで情報を発信している。「めむろ落花生」で検索する。(澤村真理子)
◆関連サイト
・十勝めむろ落花生生産グループ-Facebook