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IoT最優秀賞機に活動に意欲 士幌高農業クラブ

データ収集システムの「e-kakashi」を使った発表で最優秀賞に輝いた前多さん、渡辺さん(右から)

 【士幌】IoT(モノのインターネット)の教育導入で全国表彰を受けた、士幌高校農業クラブ執行部会長の前多唯衣さん(3年)と庶務の渡辺皓星さん(同)が「今後の活動の自信につながった」と意を強くしている。

 同校は、3月28日に東京都内で行われた「IoT農業アワード」(ソフトバンクグループのPSソリューションズ主催)で、書類選考を通過した9団体のうちグランプリに次ぐ最優秀賞の「学術研究奨励賞」に輝いた。

 同校農場ではビニールハウス内に昨年、農業用のデータ収集システム「e-kakashi(イーカカシ)」を導入。ハウス内の気温や地温などのデータを自動で収集し、ユリ科のアルストロメリアの栽培に役立てている。IoTを教育に活用している例は全国的にも珍しく、授業などに生かしていることが評価された。

 プレゼンでは、2人がIoTを農業学習に取り入れた背景や効果など、高校としての取り組みを5分間にまとめて発表した。前多さんは「最優秀賞を受賞できるとは思わなかったのでびっくり」と振り返り、渡辺さんは「最先端の技術を活用して技術の継承につながれば」と話している。また、2人は「士幌高校を全国にPRできてうれしい」と喜ぶ。

 中島綾子教諭は「練習通りほとんどミスなく発表できていた」と、プレゼンの成功が受賞を引き寄せたと評価しつつ、受賞を機に「データに基づいた科学的な農業を今後も進めていきたい」と話している。(川野遼介)

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