車いすで楽しめるテーブルガーデン登場 紫竹ガーデン15日開園
帯広の観光名所「紫竹ガーデン」(美栄町西4線)に今季、車いすの人が間近で草花を観賞できる「テーブルガーデン」が登場する。90歳の紫竹昭葉社長は「私自身も車いすを時折利用する。体の不自由な人でも外出し花を楽しむきっかけに」と話している。今季のオープンは15日。
同ガーデンは今季で29年目。6ヘクタールの広大な敷地で春から秋にかけて約2500種の植物を観賞でき、全国各地から毎年、大勢の人が訪れる。テーブルガーデンの構想は「以前からあった」(紫竹社長)が、2月に市内で開かれた車いす関連の福祉イベントに参加し、その思いをさらに強めたという。
卓上に植栽された木製のテーブルガーデンは幅220センチ、奥行き130センチ、高さ75センチ。主体が花、ハーブ、多肉植物とそれぞれ雰囲気の異なる3台をレストラン付近に設置する。花がメーンとなるテーブルにはビオラやヒメウツギ、クモマグサなど13種類を植えている。車いすの人が間近で眺められるほか、植物に直接触れたり、香りを楽しむこともできる。
紫竹社長の長女で専務の隈本和葉さん(68)は「福祉施設の団体利用は無料にしている。気軽に足を運んでほしい」と話す。紫竹ガーデンは無休で11月末まで営業。午前8時~午後5時。入場料は大人800円、小・中学生200円、未就学児は無料。問い合わせは同ガーデン(0155・60・2377)へ。
(松村智裕)