陸に130隻大船団 豊頃・大津港
【豊頃】町大津地区の大津漁港で、大津漁協(中村純也組合長)の所属漁船137隻のほとんどが、港内での100トン級クレーン据付工事のため、陸に揚げられ、整然と並んでいる。
今回の工事は、取締船専用岸壁整備、新船溜まり整備、船揚げ場、漁船保管施設用地かさ上げ、漂流物防止など一連の大津漁港整備。道開発局帯広開発建設部が発注した「大津漁港船揚場船舶用クレーン設備製作据付工事」で、日新製作所(札幌)が施工し、昨年5月10日から今月24日の工期で工事を進めている。
並んでいる漁船は秋サケ、ホッキ、ツブ、昆布、カレイ用など。大津在住の加納實さん(82)は「港を造った時も、漁協の建物を造った時も仕事をしていたが、これほどの数の漁船が陸に揚がっているのは、今まで見たことがない」とズラリと並ぶ漁船に驚く。妻の浅子さん(74)も「50年大津に住んでいる。港の仕事もしたが、初めて見る光景」と話した。
(広橋基嗣通信員)