罹災証明受け付け開始 清水町
【清水】清水町は20日、台風10号で住宅が被災した町民からの罹災証明書の申請受け付けを始めた。証明書は義援金配分など被災者支援策の判断材料となり、正午までに15世帯が申請した。
自治体が被害住宅を調査し、損壊割合が50%以上の「全壊」、40%以上50%未満の「大規模半壊」などに区分して証明書を発行する。証明書について町は、義援金配分や町税の減免措置割合などに活用する考え。保険会社が提出を求めることもあるという。
町役場と御影支所に設けた窓口には同日午前、住宅の全壊や半壊、床上浸水の他、牛舎浸水などの申請があった。会社員猿橋雅昭さん(34)は氾濫したペケレベツ川沿いに住み、2年前に建てた住宅基礎部分の下の土が大量に流出した。「住宅を復旧させ、住み続けたいと考えている。公的資金が少しでも出ればと思い、早めに申請に来た」と話した。
町税務課の菅野隆課長は「できる限り努力し、1日でも早く証明書を発行したい」と話した。町が20日時点で把握している住宅被害は全壊6戸、半壊2戸、床上浸水9戸。(池谷智仁)