大樹、新得で2遺体発見不明の鈴木さん、小笹さんか
【大樹・新得・清水】8月30~31日の台風10号の大雨災害で、川の増水で橋のたもとが流され、車が川に転落した大樹と新得で2日午前、それぞれ下流部で男性の2遺体が発見された。清水町では2日朝、町旭山地区の久山川沿いにあるログハウス数棟が川の増水で流失していることが判明し、河岸沿いの1棟で暮らしていた男性1人の行方が分からなくなっている。広尾、新得両署は、大樹と新得で見つかった2遺体が両町で行方不明になっている男性2人とみて身元の確認を急ぐとともに、行方不明者の捜索に全力を挙げている。
新得町下佐幌西4線の佐幌川・真心橋の上流約500メートルの右岸で2日午前9時20分ごろ、男性の遺体が見つかった。新得では8月31日午前1時35分ごろ、パンケシントク川に架かる神社橋から軽乗用車が転落したのを住民が目撃していた。同署は転落したのが同町内の小笹義夫さん(73)とみて行方を探していた。
2日午前8時50分ごろ、大樹町幸徳のヌビナイ川で、男性の遺体が見つかった。道警は遺体発見場所の上流にあるヌビナイ橋付近から転落し、8月31日から行方不明になっている音更町共栄台東の会社員鈴木洋平さん(28)とみて身元を調べている。
発見現場はヌビナイ橋から下流300メートルの川の中州で、捜索にあたっていた機動隊員が、流木の中にある遺体を見つけた。遺体は広尾署に運ばれ、詳しい身元を調べる。
鈴木さんは31日午前1時40分ごろ、歴舟川の水量調査を終えて、RV(レジャー用多目的車)で大樹町市街地に向かう途中、台風による大雨で崩落したヌビナイ橋のたもとを通行し、転落した。同じ会社に勤める2人も同乗していたが、自力で車から脱出し軽傷を負った。
転落したRV車は1日にヌビナイ橋近くで見つかったが、車内や周囲で鈴木さんは見つからなかった。
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