芽室の美生川が越水 不安募らせる避難者
【芽室】台風10号に伴う大雨で、増水した美生川の越水に伴い、1世帯3人が町上美生農村環境改善センターに自主避難している。伏美16線32の高野道子さん(83)は30日正午すぎ、庭にオイル缶や木の端材が浮いていることに気付いた。美生川右岸からあふれた水が西側にあるJA施設を経て、目の前の道道清水大樹線を越えていた。
「40年近く住んでいるがこんなことは初めて。さすがに家まで来るとは思わなかった」と高野さん。役場職員や警察官が家を訪れ、避難を促して午後1時半ごろに家を出た。外は小雨だったが、「外に出て美生川の流れが激しいのを見て、初めて恐ろしさが分かった」と話す。
同居する息子と孫と一緒に避難した高野さんは「車も水に浸かったと思うが、確かめに行くにも道路は通行止め。雨がやんでもいつ戻れるか」と不安そうな表情を浮かべていた。(深津慶太)
◆防災情報
・電子版特設ページ